GISとは?地図が苦手でもわかる説明 — あなたの仕事に必要かの判断基準つき
会議で「それGISでやれば?」と言われた。取引先の資料に「GISデータ」と書いてあった。今さら「GISって何ですか」とは聞きづらい——そんな方のための記事です。
結論を先に:GISは Geographic Information System(地理情報システム)の略で、平たく言えば「地図版のExcel」です。そして大事なのは、あなたの仕事にGISが必要とは限らないということ。最後に判断基準を示します。
「地図版のExcel」というたとえ
Excelは「行と列」でデータを扱う道具でした。GISは「位置」でデータを扱う道具です。対応させるとこうなります。
| Excelの世界 | GISの世界 |
|---|---|
| シートを切り替える | レイヤー(地図の層)を重ねる |
| VLOOKUPで表と表をつなぐ | 「同じ場所か」でデータ同士をつなぐ(空間結合) |
| SUMIF・COUNTIFで集計 | 「この円の中」「この区域の中」で集計 |
| 条件付き書式で色を塗る | 値に応じて地図を塗り分ける |
つまりGISができることは本質的に4つ:重ねる・測る・数える・塗る。ハザードマップに物件を重ねる、店から駅までの距離を測る、円の中の人口を数える、市区町村を売上で塗り分ける——全部この4動作の組み合わせです。
GISの選択肢と、正直なコスト感
| 選択肢 | 費用 | 正直な感想 |
|---|---|---|
| QGIS(オープンソース) | 無料 | プロも使う本格派。ただし座標系・データ形式(シェープファイル等)の学習が必須で、業務で自走できるまで数週間は見ておきたい |
| 商用GIS・商圏分析クラウド | 数万〜数十万円/月規模まで幅広い | サポート込みで確実。ただし「たまに使う」には過剰投資になりがち |
| jSTAT MAP(公的・無料) | 無料 | 統計×地図に特化。使いこなしにはコツが要る |
判断基準: あなたにGISは必要か
GISが必要な人 — 「地図そのもの」が成果物の人。
・提案書に載せる塗り分け地図を自分で描きたい
・境界データ(学区・用途地域など)を自分で重ねて分析したい
・地図データの加工そのものが業務
GISが不要な人 — 「Excelの列が増えれば済む」人。
・リストに駅距離・人口・市区町村コードが付けばよい
・成果物はExcelの表やグラフ
・地図を描くことより、判断や集計が目的
・提案書に載せる塗り分け地図を自分で描きたい
・境界データ(学区・用途地域など)を自分で重ねて分析したい
・地図データの加工そのものが業務
GISが不要な人 — 「Excelの列が増えれば済む」人。
・リストに駅距離・人口・市区町村コードが付けばよい
・成果物はExcelの表やグラフ
・地図を描くことより、判断や集計が目的
実務の体感では、営業・出店・不動産の「地図っぽい困りごと」の多くは後者です。GISを学ぶのは、列で済まないと分かってからでも遅くありません。
「列が増えれば済む」タイプの困りごとなら、GISを学ばずに今日終わらせられます。
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まとめ
- GIS=地理情報システム=「地図版のExcel」。できることは重ねる・測る・数える・塗るの4動作
- 無料ならQGIS。ただし学習コストは現実にある
- 成果物が「地図」ならGIS、成果物が「表」なら列を足すサービスで十分——ここが分かれ目